各専門医のイメージ

なぜ医者は似てくるのでしょうか。でも、パッと見て、「あの先生、外科医でしょ」などと結構わかるものなのです。なぜ、医者のイメージは専門の科によってわかれるのでしょうか。理由の1つはもともと似たような人が同じ専門を選ぶということです。日本では、医者は「自分が何科医になるか」を自由に決めることができます。海外ではそうもいかず、成績順であったり、地域で人数が決められたりしているのですが、日本にはそういう縛りがないのです。ですから、本当に自分のやりたい科、そして向いていそうな科を選ぶことができるのです。それでは、どのようにして科を選択していくのでしょうか。「何科の医者になろうかな」と強く意識するのは、医学部は6年生までありますので、大学5年生のときです。この5年生というのは「臨床実習」を始める時期に当たります。この実習は、実際に白衣を着てスチューデントドクターという称号を持ち、実際に患者さんと接していきます。医師とともに受け持ちの担当患者さんがいて、毎日診察してカルテを書くなど、かなりリアルな実地訓練をおこないます。実習では、病院にあるすべての科を2週間から4週間ずつ順番に回っていきます。眼科、皮膚科、耳鼻科、外科、内科、精神科、といった具合です。さまざまな科を回って、実際に体験していく中で、その科の雰囲気や、患者さんとの接し方、必要な技術や考え方、人間関係等を学んでいきます。さまざまな科を回っていく中で、この科の雰囲気は自分に合っている、この作業は自分には向いていないなど、向き不向きも一緒に考えていきます。